今は当たり前のように大きな機械で同じ印刷物を高速複製しているが…
そういえば昔はどのように印刷していたのだろう?
昔はプリンタ等の機械は無かったはず…
どういう方法で複製をしていたのか素朴な疑問が出たので、少し調べてみた。
独自で調べた限りでは…どうやら画期的な印刷技術が発明される前までは、手書きで書き写す――写本(しゃほん)というやり方で複製をしていたらしい。
手書きで長文を書き写すとなると、一体どれくらいの時間をかけていたのだろう…。
物は試しと手持ちの本の1ページを実際に手書きで書いてみる事にした。
今回写本をした本は今村翔吾さんが書かれた
さいおう たて
”塞王の楯 上” の1 ページ分。
戦国時代の話で、戦の無い世を目指す為に2 人の若者の信念がぶつかる面白い話で…と、
本の紹介はここまでにして本題に入るとしましょう。
実際に書き写してみたのが下の1ページ分↓
この1ページ分を書き終わるのにかかった時間がなんと…
しかもこの上巻は本編だけでも340ページほどあるので、16分×340ページは…
上巻をまるまる写本するとなると…約4日間寝ずに働けば書き写せるという計算になる…。
写本して手の痺れを感じながらこの91時間という結果になった事に衝撃を感じました。
ふと、ページ数が多いイメージのあるハリーポッターだと写本にどれくらい時間がかかるのだろうと思ったので、1ページ16分として計算してみた。
1作目の賢者の石は、amazonの情報いわくハードカバーで464ページあるとの事なので…
16分×464ページ…7,424分!?
約124時間 つまり5日と4時間!?
昔と同じ状況で写本をやってみる事は今回出来ませんでしたが、それでも実際に書き写してみると相当な時間と労力が必要なんだなと感じました。
写本時に使ったペンはボールペンなので、昔はボールペンも無かったと思うと実際はもっと時間がかかっていたのかもしれません。
そう思うと、今の印刷技術は凄いなと改めて感じました。
検品 齋藤
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